どうしてもお金が必要にも関わらず工面ができない、という状況になった場合は、金融機関でキャッシングをするという方法があります。
しかしいざキャッシングをしようとなると「やり方がさっぱり分からない」という状況に陥りそうな方も多いのではないでしょうか。
街中には銀行や消費者金融、コンビニなどのATMが様々な場所に設置されていますが、そのATMで手続きをすればキャッシングができるというわけではありません。今回は、キャッシングの実際のやり方や手順について紹介します。
キャッシングの意味をおさらいしよう
キャッシングとは、カードを利用して、提携しているATMやCDからお金を借りることができるサービスです。利用可能額の範囲内なら好きな時に好きな金額を借りれることが特徴で、急にお金が必要になったときなどに便利です。キャッシングは以下の2つに分類できます。
【1】カードローン
お金を借りるための専用のカードを発行し、そのカードでお金を借りるタイプのキャッシングです。銀行で展開しているカードローンのほか、消費者金融も同じタイプにあたります。
【2】クレカキャッシング
買い物で使用するクレジットカードのキャッシング枠でお金を借りるタイプのキャッシングです。クレジットカードにローン機能を付与するので、専用のカードは発行しません。
クレジットカードのキャッシング枠での借入だけを「キャッシング」という場合もありますが、ここではそれをクレカキャッシングと呼び、消費者金融や銀行からの借入も「キャッシング」に含めて説明をしていきます。
キャッシングのやり方を確認しよう!
では、キャッシングの実際のやり方について確認をしていきましょう。どの金融会社とも契約をしていない場合、まずは申込をしなくてはいけません。
1.申込
銀行や消費者金融など金融機関のホームページ、もしくは自動契約機などで申込ができます。契約には本人確認書類が必要になりますので、忘れないようにしましょう。
急ぎの場合は消費者金融がオススメ
消費者金融はキャッシングまでが非常にスピーディです。土日でも、審査がスムーズに進めば最短でその日のうちにキャッシングができます。
できるだけ早くキャッシングをしたいという方は、インターネットから申込をするのが一番オススメです。
銀行のキャッシングはインターネットで
キャッシングというと銀行を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし銀行の窓口は平日の15時までしか営業していませんので、平日働いている方の来店は難しいのが現状ですね。
しかし、インターネットからなら好きな時にカードローンの申込ができますので、銀行でキャッシングをしたい場合はネット申込がおすすめ。しかし消費者金融とは違いキャッシングまでに日数がかかるので、お急ぎの方は注意しましょう。
クレカキャッシングの申込は日数がかかる
クレジットカードのキャッシング枠は、ショッピング枠の審査とは異なり、消費者金融や銀行ど同様に年収や勤務状況などを考慮した審査を行っています。
スピーディな審査を行っている会社もありますが、それでも消費者金融のような即日キャッシングは難しいのが現状です。少なくとも一週間以上はかかることを想定して申込をしましょう。
2.審査
どの会社もキャッシングの際には審査を行います。申告した年収や勤務先などの情報のほか、個人信用情報の内容、勤務先の実際の勤務状況など、様々な要素を組み合わせて融資可能額を決定しています。
3.契約
審査が完了したら結果連絡をし、契約手続きを行います。契約内容を確認して同意をすることで締結となります。かつては郵送で書類が送られてきていましたが、最近ではネットのみで契約内容の確認・同意を行える金融機関が増えています。
急ぎの場合はここで振込キャッシングOK
カード発行まで待てない!という方は、契約を結んだ後に振込でキャッシングできる場合があります。手数料無料で、自分名義の口座に振込をしてもらえます。
4.カード発行
銀行や消費者金融のキャッシングはカードを発行します。郵送で受け取る方法、自動契約機などで受け取る方法があります。郵送の場合は会社名が入っていない封筒で届きます。
会社によっては本人しか受け取れない郵便(本人限定郵便)で発送したり、日時指定が出来たりなど、家族にバレないような工夫を行っています。
アコムやプロミスではアプリでキャッシング
一部の大手消費者金融では、カードではなくスマホアプリを使ってキャッシングができます。カードが発行されないので誰かにバレにくいという特徴があります。
5.キャッシング
カードを受け取ったら、その会社のATMや提携金融機関、コンビニATMでキャッシングができます。コンビニATMなどを使った場合は利用金額によって108円〜216円程度の手数料がかかります。
キャッシングはどこで利用可能?
契約ができたらいよいよキャッシングです。どこでどのようにキャッシングができるのでしょうか。やり方をさらに具体的に見ていきましょう。
契約した会社のATMでキャッシング
消費者金融や銀行の場合、契約した会社のATMなら手数料無料で利用ができます。営業時間は店舗によって異なるので予め確認をしましょう。カ−ドローンなら、カードを入れれば自動的に取引が開始する場合が大半です。
提携ATMでキャッシング
コンビニATMや提携ATM・CDでもキャッシングができます。画面操作のやり方は機器によって異なります。「お借入れ」「カードローン」等のボタンを選択すると手続きができます。
カードローンとキャッシングって結局何が違うの?
「キャッシング」「カードローン」という言葉はあちこちで使われているため、意味が混ざってしまいがちになります。ここで、両方の違いについてもう一度おさらいをしましょう。
専用のカードを使うのがカードローン
銀行のカードローンや消費者金融は専用のカードを使ってキャッシングするので「カードローン」に分類されます。
クレカキャッシングはカードローンではない
クレカキャッシングの場合、専用のカードはないのでカードローンとは呼びません。クレジットカードを使ったキャッシングなので「クレカキャッシング」等と呼ばれます。
両方ともお金を借りられる「キャッシング」であることに変わりはありません。
クレカキャッシングでは利用可能枠に注意しよう
既にクレジットカードを持っていてキャッシングの利用可能額があるなら、新しく申込をすることなくキャッシングができる状態です。
クレカキャッシングは「銀行や消費者金融に申込をするよりも気軽に利用できる」というイメージを持つ方も多いでしょう。しかしクレカキャッシングは利用可能額があまり高くない上、ショッピングとの兼ね合いに注意しなくてはいけません。
ショッピングと共用の総利用枠がある
クレジットカードのキャッシング枠には、ショッピングと共通の「総利用枠」が設定されています。キャッシング枠は専用の利用可能額より増えることはありませんが、ショッピング枠は総利用枠いっぱいまで使えます。そのためショッピングで使いすぎるとキャッシングが使えなくなります。
※例
総利用枠が100万、クレジット枠30万の場合、クレジットで30万まで使用するとショッピング枠は100万-30万円の70万円です。ショッピングで総利用枠いっぱいの100万円まで使うこともできますが、キャッシングで利用できる枠は0円となります。
見落とされがちですが、クレジット枠は総量規制の対象であることにも注意。消費者金融と同様、年収の3分の1以上は借りられませんので気をつけましょう。
まとめ
最後に、キャッシングのやり方や注意点についてまとめましょう。
キャッシングはカードでお金を借りること!
「キャッシング」はATMやCDなどからカードを使ってお金を借りることを指します。キャッシングは以下の2つに分類されます。
カードローン
ローン用の専用のカードを発行し、それを使ってキャッシングをするもの。銀行のカードローンや消費者金融があてはまります。
クレカキャッシング
クレジットカードのキャッシング枠からキャッシングをすることです。専用のカードは使わず、クレジットカードをそのまま提携ATMやCDで利用できます。
キャッシングをするにはまずは申込をしよう
お金を借りるにはまずは申込をし、金融機関と契約をしなくてはいけません。店頭や自動契約機、インターネットなどで申込をし、カードを発行してもらいましょう。
カードがあれば金融機関ATMや提携ATMで利用ができます。提携ATMでキャッシングをする場合は手数料がかかる場合があります。
キャッシングを申し込める場所はさまざま!
キャッシングができる金融機関はとても多いです。自分の状況にあったものを選ぶとよいでしょう。
消費者金融
大手なら土日祝日や夜(21時までが目安)でも契約手続きができることが特徴です。自動契約機やインターネットで申込ができます。
銀行カードローン
銀行の窓口やインターネットで申込ができます。忙しい方はネットでの手続きがおすすめ。即日で審査はできませんので注意しましょう。
クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードを申込む際に一緒に申込ができます。後から付与することも可能。審査はショッピングの時とは違い、消費者金融などと同様に慎重に行われます。一週間以上の日数がかかることが多いです。
限度額は審査によって決まることに注意しよう
キャッシングができる金額には限度があります。申込の際に申告する年収や勤務先、勤務形態、個人信用情報の情報などを元に審査を行い、利用可能額が決定されます。
消費者金融とクレカキャッシングは総量規制の対象のため、合算して年収3分の1を超える値段は借りられません。また、クレカキャッシングの場合、カードをショッピングで使いすぎると利用枠がなくなりますので注意しましょう。
「自分はお金を借りる予定はない」と思っていても、どのような事態が起こるか分かりません。いざという時のためにキャッシングのやり方を覚えておくとよいでしょう。あらかじめカードを作り、枠を用意しておくとさらに安心です。