派遣社員でもキャッシングできる

「お金がどうしても必要なときにどこから借りることができるの?」そんな時に真っ先に思いつくのが、“消費者金融や銀行のカードローン”です。しかし、キャッシングを利用するには審査が必要です。誰でも申し込めば無条件で利用できるわけではありません。そんな中、アルバイトや派遣社員などの場合、収入の安定性から見て「申し込んでも審査に落ちるのでは?」と不安に感じる人も少なくないでしょう。

でも安心してください。派遣だからという理由だけで審査に落ちてしまうことはありません。中には、正社員であることを条件とするカードローンが無いわけではありません。しかし、その場合は予め利用条件の項目に明記されているので、審査を受ける以前の問題です。銀行の審査基準によってもマチマチですが、正社員でなくともキャッシング審査を受けるチャンスはいくらでもあります。

そこで、派遣社員でも審査を限りなく有利に受けるための方法に注目!事前に対策した方と何もしていない方では、審査結果が変わってしまう場合があります。審査に通過できるかどうかに加え、審査に通過できたとしても限度額をなるべく多く承諾してもらうためにもとても重要です。

ここでは、「派遣社員でもキャッシング審査に通過できる方法」についてまとめました。

  • 申込方法や審査基準、審査に落ちる理由と対策法
  • 在籍確認なしでも契約できる?
  • 会社に借金がバレないための方法
  • 派遣登録だけでも契約できるのか?
  • 単発バイトでもキャッシングできるのか?

など、 掘り下げて徹底解説します。

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キャッシングの申込方法

派遣社員がキャッシングに申し込んだ場合の“申し込みから融資までの流れ”について解説します。申込方法は正社員とほとんど変わりありません。申し込みはインターネット、電話、店舗、自動契約機、郵送、FAXなどの方法があります。従来、カードローンに申し込むには、来店が不可欠で面談による審査が基本でした。しかし、最近ではインターネットをはじめとする“来店しなくとも契約できる方法”がメジャーになりつつあります。

では、大体の申し込みから融資までの流れを見てみましょう。

申し込み~審査~融資まで

  1. 仮審査申し込み
  2. 仮審査(在籍確認も含む)
  3. 審査の回答
  4. 正式申し込み手続き(必要書類の提出など)
  5. 本審査
  6. カードの受け取り
  7. 利用開始

仮審査の申し込みでは、書類に個人情報や勤務状態などの必要事項を記入します。この際に、勤務先の記入をしなければなりません。この場合、派遣元(登録している派遣会社)の名前を記入すべきか、それとも派遣先(実際に通っている会社)の名前を記入すべきか悩むところです。正解は、派遣元の名前を記入するのが一般的です。

仮審査では、在籍確認が必要です。在籍確認についてはのちほど詳しく解説しています。仮審査後に、限度額や金利などの回答が行われます。承諾された内容に問題がなければ正式申し込み手続きとなります。もし、承諾された内容に納得できなければキャンセルも可能です。

正式申し込み手続き後に、本審査に進みます。WEB完結申し込みの場合、仮審査に比重をおき本審査は簡易的に行われる場合も多いようです。最終的に提出書類や、各書類の記入事項などに矛盾点がなければ、ローンカードが発行されます。カードが手元に届けば、ATMなどで承諾された限度額まで自由に引き出すことが可能です。一般的にカードは郵送で自宅へ送られるので、融資開始まで数日から1週間ほどかかる場合もあります。

すぐにお金が必要な場合、自動契約機のある金融機関ならその場でカードを受け取ることが可能です。また、振込サービスを利用すればローンカードが手元になくともすぐに融資を受けることができます。振込サービスは、すでに所有している普通預金口座に必要額を振込してもらい、キャッシングカードで自由にお金を引き出すことができます。

キャッシング審査基準

派遣社員の場合、正社員よりも審査で不利になることは確かです。ですが、ここ数年で状況は変化しています。従来、正社員でなければ門前払いとなるケースも少なくありませんでした。しかし、派遣社員数が年々増加していることもあり、審査基準が柔軟になる傾向があります。

基本的に、どのカードローンに申し込んでも、“安定した継続収入”が条件とされています。審査に通過するには年収そのものよりも毎月安定した収入が入ってくるかどうかが重要とされます。

アルバイト、パート、専業主婦などの申し込みでは、限度額が予め低めに設定(上限30万円までなど)されていることも多く見られます。しかし、派遣社員の場合、利用条件で上限限度額が明記されていることはほとんどありません。なぜなら、経済状況が様々な特徴があるので、個々の審査にすべてが委ねられるためです。

また、申し込みの際には、希望限度額を記入しなくてはいけません。希望限度額は、最大限度額(三井住友銀行カードローンの場合800万円までなど)の範囲内であれば、表向きには好きな金額を記入することは可能です。しかし、暗黙の審査基準をクリアするためには低めに限度額を申請するのがおすすめです。

さて、低めな限度額の目安はどのくらいでしょうか。銀行および消費者金融の審査に通過しやすい限度額は、共に30万円以下が相場と考えられます。まずは審査に通過することが最優先です。審査に通過してしまえば、あとから増枠申請などで限度額をアップすることも可能です。

審査に落ちる理由と対策法

一般的にキャッシング審査に落ちやすいと考えられる理由と、そうならないための対策を解説します。

審査落ちの履歴を共有されないための方法

【審査に落ちる理由】

審査の際には、個人信用情報機関(CICなど)の信用情報が共有されます。2社の審査に申し込む場合、まず1社に申し込んで結果を得てからもう一つの審査に申し込むのがいいと考える方も少なくないでしょう。しかし、万が一1社目の審査に落ちたとします。すると、個人信用情報機関の信用情報に記録されてしまいます。2社目に申し込んだローンの審査でももちろん信用情報が共有されます。その際に、1社目に審査に落ちた履歴を閲覧されてしまうと、審査でマイナス評価となる可能性があります。

【対策】

この場合、“2社への同時申し込み”がおすすめです。なぜなら、2社に同時に申し込めば、どちらかが審査に落ちたとしてもそれぞれの審査に影響しないためです。つまり、審査で不利となってしまう情報を極力作らないための対策です。

ここで、短期間に複数のカードローンに申し込むと“申し込みブラック”と見なされ、審査に不利となります。申し込みブラックは、“1か月以内に4社以上の申し込み”が対象となる可能性があります。そのため、2社の同時申し込みなら対象とされる心配もありません。

派遣社員の在籍確認はどうなる?

キャッシング審査で行われる“在籍確認”について解説します。在籍確認は、審査で重要とされる確認事項です。申込者が記入した会社にきちんと勤めているのかどうかを確認することが目的です。

正社員などの在籍確認の場合、毎日出勤する勤務先に電話されるので問題ありません。しかし、派遣社員の場合、勤務先が変更になりやすいことが想定されます。そのため、通勤する勤務先ではなく登録会社に在籍確認が行われることが一般的です。

しかし、ここで問題が発生します。派遣会社の規模はピンからキリまであります。中小規模な会社ならまだしも、数百人数千人と巨大な人数が登録する会社の場合、スムーズな在籍確認が行えないケースもあります。そのため、あらかじめ登録会社に在籍確認の電話に対応してもらえるようお願いしておきましょう。

また、会社にはキャッシングに申し込むための在籍確認とはなかなか言えません。そこで、クレジットカードの会社と言えば不審に思われません。中には、対応してくれない派遣会社もあります。例えば、状況を理解していない人が電話に出た場合、個人情報の保護という問題で「返答しかねます」と対応が困難なケースもあります。

その場合は在籍確認する金融機関に相談しましょう。すべての金融機関で対応しているわけではありませんが、通勤する会社に在籍確認してもらえるケースもあります。ただし、金融機関への事前確認が必要です。

さらには、そもそも電話での在籍確認なしでも大丈夫な方法があるので、次の項で詳しく解説します。

派遣社員が在籍確認なしでキャッシングを契約する方法

金融機関によっては在籍確認しなくとも契約できる場合があります。例えば、インターネットや自動契約機からの申し込みで多く見られます。

ただし、在籍していることを証明することは避けて通れません。そこで、“収入証明書”や“在籍証明書”の提出が在籍確認の代わりとなります。提出書類の詳細は下記の通りです。

収入証明書の種類

  • 源泉徴収票
  • 所得証明書
  • 確定申告書
  • 給与明細書

これらの書類の提出が有効です。給与明細書は指示された数か月分を提出する必要があります。この場合、書類はなるべく直近のものを提出しましょう。

中には“在籍確認が不要”なことをウリ文句にしている消費者金融もあります。在籍確認がどうしても心配という方は、あらかじめ在籍確認なしでも融資可能なカードローンを選ぶという方法もあります。

さて次は、会社にお金を借りたことをバレないための方法について掘り下げます。

会社にバレないようには

キャッシングに申し込んだことが会社にバレないようにするためには、在籍確認がクリアできれば大きな峠を越えたも同然です。お金を借りた気配を会社に感じさせないよう対策しておくことは、快く仕事にのぞむためにもとても重要です。

在籍確認が必要な金融機関の場合、電話の際に担当者がどのように名乗るのかが心配です。例えば、プロミス、アコム、アイフルなどの消費者金融であれば、社名を名乗らず担当者名で電話することが決まりごとになっています。なぜかと言えば、消費者金融の名前で電話をかけた場合、お金を借りる目的と限定される可能性が高いからです。

それに対し銀行の場合、お金を借りることだけが目的ではないので、一般的に銀行名と担当者名を名乗ることになっています。ただし、事前に銀行名を名乗らないでほしい由を相談しておけば対応してくれる場合がほとんどです。

また、会社にバレずに見事審査に通過できた後にも注意点があります。それは財布にしまってあるローンカードを見られてしまうことです。特に消費者金融カードを所有していた場合、お金を借りるためのカードであることは一目瞭然です。そこで、振込キャッシングを検討しましょう。振込キャッシングは、消費者金融から銀行の普通預金口座に直接入金してもらう方式です。つまり、現金を引き出す時には銀行のキャッシングカードを使えばいいので、会社の人に怪しまれる心配がないのでおすすめです。

派遣登録だけでキャッシング契約できる?

無職の人がキャッシングを新規で申し込むのはかなり難しいと考えられます。しかし、派遣登録していれば、審査ではプラス評価となる場合があります。中には、派遣登録しているだけでも審査に通過できるローンもあるようですが、ごく稀なことでしょう。

大手消費者金融や銀行の場合、“安定した継続収入”という条件が根本にあります。そうなると派遣登録しているだけでは収入がないので審査に通過できない可能性があります。申込書の年収の記入欄にも金額を書くことすらできません。

将来的な見込みという意味では、ただの無職よりも仕事をもらいやすい環境にあるため前向きに考えてもらえることもあるようです。しかし、審査に通過する可能性を高めるためには収入実績が必要です。

また、登録年数が少なくて実際に働いた実績がない場合、「キャッシングの審査に通過するための応急処置で登録したのではないか?」と判断されてしまう可能性があります。そうならないためにも、登録してからある程度の期間、派遣先で業務を行いましょう。ある程度の収入実績をつけてからキャッシングの審査に申し込むことが賢明です。

単発バイトでキャッシングは利用できる?

従来アルバイトと言えば、自分で1件1件面接をして働き口を探すのが一般的でした。しかし最近では、派遣を通してアルバイト先を見つける方も増えています。学生の方に多いですが、長期に渡って継続して仕事するより、単発(短期)のアルバイトで一気に高額を稼ぐというスタイルも定着しているようです。空いた時間に集中して稼いで、集中して遊んだり教養を高める時間に使うという効率的な生活プログラムを組めることでも人気です。

さて、単発の派遣バイトでも、キャッシング審査に通過することは可能なのでしょうか。金融機関によってもマチマチですが、単発の派遣バイトという理由だけで審査落ちはしないと考えられます。勤務先は常に変わっても審査では登録会社を1社と見なします。むしろ、派遣登録していることで、定期的に仕事がもらえるという将来性がプラス評価される場合もあります。

つまり、勤務先の収入はそれぞれ1万円程度でも、登録会社からの収入の合計が10万円以上、しかも毎月コンスタントに収入があることが証明されれば、審査に通過する可能性は十分あると考えられます。

まとめ

派遣社員のキャッシング申し込みについて解説しました。最後にポイントをまとめておきましょう。

  • 安定収入があれば派遣でもキャッシングは利用できる
  • 申し込みの際の“希望限度額”は、30万円以下がおすすめ
  • 派遣社員が申し込む場合、勤務先の欄には“派遣元”の名前を記入
  • 派遣登録だけでは審査通過はほぼできない
  • 会社の人にバレない方法
    1. 「在籍確認をしなくていい金融機関を選ぶ」
    2. 「在籍確認で金融機関名を名乗らないよう事前に依頼する」
    3. 「書類提出によって在籍確認しなくてもいい場合がある」
    4. 「消費者金融の場合、カードローンを持たずに振込で利用する」

派遣社員の場合、正社員よりも審査に通過しにくいと一般的に言われています。なぜなら、月々の安定収入や将来的な安定収入が審査基準で重要とされるためです。つまり、年収が少なくとも正社員のように安定性が認められれば、審査に通過できる可能性は十分にあると考えられます。「申し込みたいのだけど審査に落ちてしまうのが不安」と思っている派遣社員の方でも、キャッシングの申し込みを検討してみる価値は十分あります。

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