クレジットカードは、そもそもショッピングや飲食などの利用目的に発行されたカードなので、現金の借入ができるカードとできないカードがあります。そのため、事前確認してから申し込む必要があります。

「ビューカード」は、現金の借入ができないクレカのひとつです。従来はATMでキャッシングすることが可能でしたが、2009年4月に廃止されました。

しかし、ビューカードは定期券購入やSuica(電子マネー)のチャージができるため現在でも多くの方に利用されています。設定した金額が不足する前に自動でチャージしてくれるので、通勤などで足止めされる心配がありません。この記事では、そんなビューカードについて詳しく解説しています。

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ビューカードとは

ビューカードとは、JR東日本系列の子会社「株式会社ビューカード」が発行するクレジットカードです。中でもSuicaの機能がついた「ビュー・スイカ・カード」が人気で、クレカとSuicaを1枚にまとめることができるので便利です。利用すると貯まる「ビューサンクスポイント」は、Suicaに交換することが可能です。

ビューカードのキャッシングについて知りたい

次に、金利、限度額、利用条件などについて解説します。

金利について

現金のキャッシングは、2009年3月までに契約した方が対象となります。対象者の金利は実質年率18.0%です。

【キャッシング利息 = 借入残高(締日) × 18.0% × 借入日数 ÷ 365日】

この計算によって利息額が計算されます。

限度額について

ビューカードの初回利用限度枠は、一般のカードで10~80万円、ビューゴールドプラスカードで80~200万円です。この範囲内で審査によって利用可能額が決まります。

与えられた限度額の中で、新幹線の回数券、特急列車の回数券、Suicaへのチャージ、Suicaカード、My Suica などの利用が可能です。

利用条件について

利用条件は下記の通りです。

  • 日本国内に住まいがある方
  • 満18歳以上の方
  • 電話連絡のとれる方

上記条件を満たす方ならカードの申込みが可能です。ただし、未成年の方は親の同意が必要です。また、高校生は申込みできません。他社のクレカと比較しても標準的な条件と言えます。

限度額や金利を確認する方法

利用限度額は、インターネットもしくは電話で確認することが可能です。インターネットサービス「VIEWs NET(ビューズネット)」で確認するには、IDとパスワードによるログインが必要です。メニューにある「現在のご利用可能額」から設定しましょう。

電話の確認は、ビューカードセンターで自動音声対応となります。年中無休で朝6時~23時まで確認可能ですが、オペレーターが対応する場合は9時~17時30分までとなります。

2009年3月までにキャッシング機能に申込んだ方の金利は、借入金額に関わらず年率18.0%が適用されるので覚えやすいでしょう。利息制限法に基づくほぼ最高金利が適用されています。

ビューカードの審査基準

ビューカードを利用するには審査に通過しなくてはいけません。では、どのような審査基準があるのでしょうか。

基本的にカードローンもクレジットカードも、審査の基準はほぼ同じです。継続した安定収入が見込めるかを判断するために、年齢、職業、役職、年収などが確認されます。信用できる人かどうかを調べるために、個人信用情報機関(CICなど)の信用情報などによって、過去に返済遅延などの金融事故がないか確認されます。それに加え、在籍確認や申し込み意志の確認が取れれば審査に通過できる可能性があります。

限度額を増やす方法

ビューカードの限度額をできるだけ増やすには、利用可能枠(限度額)の変更があります。限度額を増やすには2通りの方法があります。ひとつは、利用可能枠を継続的に増額する方法です。もうひとつは、スポット的な旅行や高額の買い物のために、利用可能枠を一時的に増額する方法です。

ただし、増額するには審査が必要です。この際には、契約時の審査と同じく個人信用情報機関(CICなど)の信用情報も照合されます。

利用可能枠の増額の申し込みは、必ず本人がビューカードセンター専用デスクまで電話で依頼することになっています。

借り入れ方法

ビューカードで借入する方法について解説します。キャッシングできる方とできない方(Suicaチャージはできる方)に分けて解説します。

キャッシング機能が利用できる方

2009年3月以前にキャッシング機能に申し込んだ方は、現金による借入が可能です。利用できるATMは、駅にあるATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)で、始発から終電まで、年中無休で利用可能です。また、ゆうちょ銀行や提携銀行のATMなども利用可能です。

キャッシングが利用できない方

2009年4月以降もしくは、これから新規申し込みする方は、Suicaへのチャージがキャッシング機能の代用となると言えます。その場合、駅にあるATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)などで、事前にオートチャージの設定をする必要があります。

設定完了後は、残額が不足するたびに自動でSuica部分にチャージされます。Suica残額が設定金額以下に減った状態で自動改札機にタッチするとオートチャージされる仕組みです。ただし、Suica付きカードのみのサービスなので申し込む際には注意しましょう。

返済方法

返済方法は様々なものが用意されています。1回払い、リボ払い、ボーナス1回払い、分割払い、ボーナスと併用した分割払いなどが選べます。

分割払いの場合、2~24回までの支払い回数を選ぶことができ、ボーナスと併用することも可能です。

リボルビング払いに指定した場合、毎月の締日の残高に応じて定額の支払額を設定することが可能です。「5,000円コース、10,000円コース、20,000円コース、30,000円コース」の4つのコースから選ぶことができます。ただし、カード申込時には「5,000円コース」の登録が原則です。支払いコースの変更は、インターネットサービス「VIEWs NET」にて行えます。また、「VIEW’s NET」なら、利用後でも支払回数を変更することができますが、ショッピング利用に限り1回のみ変更が可能です。

返済日は、毎月月末締め翌々月4日の支払いとなります。利息は、一括払いと2回払いなら無料で利用可能です。最低返済額は、月々1,000円から(1,000円単位)と低額設定ですが、ボーナス一括払いの場合は10,000円からとなります。

繰り上げ返済は、リボ払いの場合、駅のATM「VIEW ALTTE」で手続きすることが可能です。この場合の最低返済額は1,000円から(1,000単位)です。利息は借入日数に応じて加算されます。そのため、繰り上げ返済などを利用して1日でも早く返済するほど利息を節約することが可能です。

ビューカードで海外キャッシングをする方法

ビューカードを利用すれば、海外キャッシングすることも可能です。旅行や出張などの際に両替で店頭窓口に並ばなくてもいいので便利です。利用方法(返済方法)によっては、手数料を節約できる可能性もあります。

ただし、ビューカードを海外利用するには、国内でキャッシング枠を持っている方のみです。2009年4月以降に発行されたカードは、すべてキャッシング機能がついていません。そのため、それ以前に契約された方のみが利用することができます。

対象者であれば、特別な手続きなしで国外のATMから現地通貨を引き出すことが可能です。どうしても海外キャッシングを必要とするのであれば、他社のカードを検討しましょう。

Suicaの利用ができない理由と対応策

全てのビューカードがSuicaへのオートチャージができるとは限りません。もし、チャージができない場合、そもそもその機能自体が付いていないことが考えられます。

もし、ビューカードにSuicaが付いていなかった場合、再度Suica機能付きのものに申込まなくてはいけません。 この場合、改めて新規で申込むのと同じ扱いになるため、ゼロからの審査が必要となります。審査の結果次第では、従来の限度額よりも少なくなってしまうケースもあります。

また、上記以外の原因と考えられる場合には、電話でオペレーターに直接確認することも検討しましょう。

まとめ

ビューカードのキャッシングについて解説しました。もう一度ポイントを確認しましょう。

  • 新規申込者はキャッシング機能が使えない
  • Suicaへのオートチャージが可能
  • 限度額の確認は、インターネットで可能
  • 審査は、安定した継続収入、過去の返済事故が重要
  • 選べる返済方法が他社に比べて多い
  • 海外キャッシングは旧申込者のみ

ビューカードは、現在新規で申し込んでもキャッシング機能が付いていません。そのため、どうしても現金の借入が必要であれば、他社のカードローンやキャッシング枠があるクレカを検討しましょう。ショッピングや交通費の利用がほとんどという方におすすめのカードです。

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