お金が必要になるときはいつも突然で、すぐにでも用意しなくてはいけないというシチュエーションが多いですよね。親や友人などに頼れる人はいいのですが、金融業者から借りようと思うと、すぐに借りられるのか気になりますよね。
- キャッシングの審査時間はどれくらい?
- 即日でお金を借りることはできるの?
- 無人契約機を利用するのは難しい?
- キャッシングの審査を通すためのコツはある?
ここではこのような疑問を解決するために、キャッシングの審査の仕組みや利用方法などについて紹介します。お金を借りたことがなくて不安に感じている人は、まずその仕組みについて把握することから始めて、不安を解消しましょう。
キャッシングの審査基準
お金が必要になったときに、銀行や消費者金融などに行って「お金貸してください」と言ったら、すぐにお金を借りられるわけではありません。金融機関はあなたが貸したお金をきちんと返してくれる人かどうかを判断します。それがキャッシングの審査です。
判断するのは担当者の主観というわけではなく、きちんとした基準があり、それにしたがって融資の可否を決定します。ただし、その基準については公表されていません。このため推測でしかありませんが、チェックされるポイントは下記の2点です。
安定した収入があり、今後も続くのか
・すでに多額の借金をしていないか
まず安定した収入があるのが大前提で、そのためにはアルバイトでもいいので1年以上は同じ職場に勤務していることが重要です。また、勤務先の規模などもチェックされます。小規模経営の職場よりは、倒産する可能性の低い公務員や大企業のような安定した職業についていると審査に通りやすくなります。
また、個人に対しては基本的に年収の1/3を超える貸し付けはしません。これが総量規制です。このため、すでに他社から借り入れがあったり、融資希望額が年収の1/3を超えていたりするような場合は、融資を断られる可能性があります。
会社員として継続して働いており、なおかつ他に借金を抱えていないというような人にとって、キャッシングの審査基準はそれほど高いものではありません。
キャッシングの審査時間は最短30分
お金を借りたいと思うときは「すぐに必要」というケースが多いですよね。そんなときカードローンなどのキャッシングでは、すぐにお金を借りることができるのでしょうか?まずは融資の可否がわかるまでの時間がどれくらいなのかについて説明します。
申込方法はいくつかありますが、すぐに融資を受けたい場合は「ネット申し込み」か「無人契約機」のいずれかを利用します。それぞれの待ち時間の目安は下記のとおりです。
- ネット申し込み:30分~数日
- 無人契約機:10~40分
金融機関によってバラつきがありますが、傾向としては無人契約機のほうが審査時間は短くなります。ネット申し込みの場合は、申し込みがあった順に処理をしていきますが、無人契約機はオペレーターと直接やりとりをするため、優先的に対応してもらえるためです。
銀行と消費者金融では、消費者金融のほうが短い時間で融資の可否がわかります。これは消費者金融のほうが、積極的に融資を行っているためで、銀行は融資をするために審査基準のチェックが厳しいためと言われています。
また消費者金融は自社でキャッシングの審査を行いますが、銀行は保証会社に委託します。このため、審査の手間がワンアクション多くなるため、どうしても時間がかかります。急いで借りたいときは消費者金融の無人契約機がおすすめです。
誰でも簡単!無人契約機の使い方
無人契約機でキャッシングをしたことのない人は、まずその使い方で戸惑うかもしれません。ここでは無人契約機を利用するための流れや、やり方について説明します。
まず知っておきたいのは無人契約機と言っても、機械相手に申し込みをするわけではなく、オペレーターと対話しながら申し込みを行います。目の前に人はいませんが、窓口で申し込みをしているのと同じだと考えてください。
- 申込用紙に必要事項を記載
- 申込用紙と身分証明書の読み取り
- オペレーターによる本人確認と在籍確認
- オペレーターによる審査
- 契約・カードの発行
- 融資開始
以上がお金を借りるための流れです。申込用紙に記載する手間を省きたい場合は、インターネットで申し込みをしておいてから、無人契約機を利用するという方法もあります。この場合は自宅などでネット申し込みをして、担当者から電話連絡を受けてから無人契約機を利用します。
思っていたよりも簡単ですよね。すべてインターネットで行うよりも、オペレーターと話をしながら進めることができますので、疑問点などを解消しやすいというメリットがあります。また記載ミスなどがあっても、その場で修正してもらえることもありますので、記載ミスによる審査落ちの確率が下がります。
また、無人契約機の中は外から見えませんが、出入りするときに知り合いに見られる可能性がありますので、それを避けたい人は、会社や自宅から少し離れた場所にある無人契約機を利用してキャッシングをしましょう。
無人契約機へは身分と収入の証明書類を持っていく
無人契約機でキャッシングの審査を受ける場合には、持っていくべきものがいくつかあります。例えばプロミスは、必要書類として下記の2点を持参する必要があります。
本人確認書類
- 運転免許証
- パスポート+住民票
- 健康保険証+住民票
収入証明書類
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 給料明細書
他の消費者金融でも持っていくべきものは、上記の2種類です。
本人確認書類は、申込書に記載の住所と一致している必要があります。引っ越しをして住所変更などをしていない場合は、まずは住所変更の手続きをしてからキャッシングの審査を受けるようにしましょう。
収入証明書類は融資希望額が一定額を超えている場合に提出を求められます。消費者金融の場合は、50万円を超える場合に提出を求められることが多いのですが、金融機関によってその金額が違いますので、無人契約機に行く前に利用する消費者金融のホームページなどで確認しておきましょう。
お金を借りるのだから印鑑が必要ではないかと思うかもしれませんが、基本的には印鑑は不要です。また、返済用口座の確認するために、念のため銀行の通帳を持参しておくと、何かあったときに安心です。それほど重いものではありませんので、一応持っておくようにしてください。
無人契約機で即日お金を借りる方法
無人契約機は、すぐに審査結果がわかるのが最大のメリットです。ただし、必ずしも即日でお金を借りられるとは限りません。お金を即日で借りるための条件は下記のとおりです。
- できるだけ早い時間に申し込みをする
- 土日の利用は避ける
- ネットで申し込みをしておく
無人契約機には営業時間があります。実際にはオペレーターが対応しますので、オペレーターの勤務時間を超えては対応してもらえません。即日融資可能という消費者金融でも、営業時間を超えての即日融資はできませんので、無人契約機の営業時間内にキャッシングの審査を受けてください。
また、土日での審査をしてくれる消費者金融もありますが、職場への在籍確認ができませんので、融資希望額が高額な場合などは、即日融資ができないということもあります。週末にお金が必要な場合は、金曜日のうちに無人契約機で申し込みをしましょう。
ネットで申し込みをしておくというのも、即日で融資を受けるためのポイントのひとつです。無人契約機に行ってから申込用紙の記載をしていたら、それだけで時間がかかります。即日でキャッシングをしたい場合は、午前中もしくは午後の早い時間にインターネットで申し込みをして、契約だけを無人契約機で行うようにしましょう。
キャッシング審査に通らない原因
キャッシングの審査は金融機関によってとても厳しいこともあり、誰でも借りられるというわけではありません。消費者金融でも約半数の人が審査落ちしています。それではキャッシングでの融資を断られる理由はどこにあるのでしょう。ここではその原因について説明します。
申込内容に虚偽がある
お金を借りるときに、自分の条件を良く見せたいという思いから、虚偽の申告をする人がいますが、まず間違いなくバレてしまい融資を断られます。年収を多めに記載したり、以前の勤務先を記載したり、虚偽の内容はさまざまですが、共通しているのは確実にバレてしまうということです。
その場でバレなくても、後々発覚すると、一括返済を求められることもあります。申し込み時に申告する内容には、嘘の内容に注意してください。記載ミスでも虚偽と判断されることもありますので気をつけましょう。
ブラックリスト入りしている
過去に滞納や債務整理などの金融事故を起こしている人は、ブラックリスト入りしているため融資を受けられません。まったく心当たりがないという人でも、携帯電話料金の延滞などでブラックリスト入りしていることがあります。
ブラックリスト入りしていると、個人信用情報機関から金融事故の履歴が消えるまで融資を受けられませんので、それまでは利用申込を避けるようにしてください。
審査に通るための対策
キャッシングの審査は決して甘いということはありません。このため、きちんと審査通過させるための対策をしておく必要があります。ここではキャッシングで融資を受けるための対策について紹介します。
他社借入件数を減らしておく
金融機関は他社からの借り入れを嫌います。借り入れしていること自体はそれほど問題ないのですが、必要以上に何社からも借りている人は、金銭感覚に問題があるか、お金に関してルーズなところがあると判断されてしまいます。
またそのような人は多重債務となって債務整理される可能性もあります。このため、融資を受けるためには、借入件数を減らしておくというやり方が一般的です。繰り上げ返済などを活用して、3~4社以内に絞っておきましょう。
信用を作っておく
ブラックリスト入りしているとお金を借りられないと紹介しましたが、実はこれまで一度もお金を借りていないという人も融資を断られる可能性があります。俗にいう「クレヒスがない」状態です。クレジットカードなどの利用履歴がないため、信用できる人かどうかの判断ができないためです。
これまでクレジットカードを持ったことがないという人は、クレヒスを作るために、審査に通りやすいクレジットカードを1枚作り、買い物で利用して信用を作っておくようにしましょう。また、スマートフォンを分割払いで購入するという方法でもクレヒスを作ることができます。
クレカの利用は審査に影響する
クレジットカードのキャッシングを利用すると、カードローンなどの審査に影響を与えるという噂を耳にしたことのある人もいるかもしれません。これは本当なのでしょうか?
結論から言えば、クレジットカードでお金を借りていると審査に影響を与えます。キャッシングで借りているのに、さらにカードローンでも借りるというのは、お金に困っている人の特徴のひとつですから、マイナスイメージを与えることになります。
実際に借りていなくても、大きなキャッシング枠があると、金融機関からしてみると、自分が貸したあとに、そちらからもお金を借りる可能性があり、返済が滞るリスクから融資を断ることもあります。必要以上に利用枠を広げないように注意してください。
またクレジットカードで借りたお金は総量規制の対象ですので、消費者金融などの貸金業者からお金を借りる場合は、すでに借り入れしている金額も含めて、年収の1/3までしか借りることができません。クレジットカードのショッピング枠は対象外ですが、お金を借りた場合は対象となりますので、注意してください。
カードローンでお金を借りたい場合は、まずはクレジットカードのキャッシングで借りたお金を完済しておくようにしましょう。完済が難しいようであれば、引き続きクレジットカードで借りることをオススメします。
まとめ
すぐにお金を用意しなくてはいけないときに、親や友人などの頼れる人が周りにいない場合は、カードローンなどのキャッシングはとても心強い存在です。ただし、借り方によってはすぐにお金を融資してもらえないこともあります。
できるだけ早くお金を借りたい場合は、無人契約機を利用しましょう。無人契約機はオペレーターと直接やりとりをしながらキャッシングの審査を受けることができますので、短時間で融資してもらえます。またインターネットから仮審査を受けておけば、より効率的に融資を受けることができます。
審査時間が短いとはいえ、簡単にお金を借りられるわけではありません。比較的お金を借りやすいとされている消費者金融でも、申込者の半数近くが融資を断られています。その理由として、虚偽の申告や、ブラックリスト入りしているというものが目立ちます。
また、借入件数が多い人やクレヒスのない人なども審査に通りにくい属性です。借入件数はできるだけ3~4社以下に減らし、クレヒスがない人はクレジットカードを作って、利用してから申し込みをおこないましょう。
借りやすい環境を整えておくと、申し込みから融資までの時間を短くすることができます。いざといったときに、すぐに融資を受けられるようにするためにも、事前にきちんと対策をしておきましょう。