キャッシングの限度額っていくら?

キャッシングの限度額について

「お財布の中身が底をついてきたけれども給料日までしのぐにはちょっと厳しい」。そんな時にキャッシングがとても重宝します。キャッシングはローンのひとつです。コンビニATMなどの導入によって気軽に利用できると同時に利用者も増えています。ここでは、日常に不可欠なサービスとして定着しつつあるキャッシングの“限度額”に注目します。

キャッシングを利用する方法は、銀行カードローン、消費者金融カードローン、クレジットカードのキャッシング枠を使うなどが挙げられます。しかし、審査があるので誰でも無条件で契約できるわけではありません。それに加え、契約できたとしてもどのくらいの限度額が承諾されるかは、審査で決定します。

初めてキャッシングを利用される方は、「ホームページ上などの広告で謳われている最大限度額が自分にも適用される」と思っていませんか?もしくは、「キャッシングの限度額は年収に比例して決められる」と思っていませんか?もちろん、審査では年収がどのくらいかはとても大切な条件です。しかし、それだけでなくもっと深いところに審査基準が設けられています。

まずは、各金融機関の限度額はどのくらいに設定されているのかを見てみましょう。

銀行カードローンや消費者金融のキャッシング「(最大)限度額」

キャッシングは、「クレジットカードのキャッシング機能」「銀行や消費者金融のカードローン」の2種類があります。この記事では、後者をメインに扱っていきます。 では、銀行や消費者金融のカードローン(キャッシング)の“最大限度額”はどのくらいなのでしょうか。代表的な金融機関を確認しましょう。

四大銀行(メガバンク)

  • みずほ銀行カードローン「エグゼクティブプラン」/最大1,000万円
  • 三菱東京UFJ銀行「バンクイック」/最大500万円
  • 三井住友銀行カードローン/最大800万円
  • りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」/最大800万円

その他の銀行

  • ゆうちょ銀行カードローン「したく」(スルガ銀行商品)/最大500万円
  • オリックス銀行カードローン/最大800万円
  • 横浜銀行カードローン/最大1,000万円
  • 楽天銀行「スーパーローン」/最大800万円
  • イオン銀行「カードローンBIG」/最大800万円
  • 住信SBIネット銀行「ミスターカードローン・プレミアムコース」/最大1,200万円

消費者金融

  • プロミス/最大500万円
  • アイフル/最大500万円
  • アコム/最大800万円
  • モビット/最大800万円

このように、500万円・800万円・1000万円を最大とする金融機関が目立ちます。

また、クレジットカードの場合、限度額は契約時に決まります。ショッピング枠とキャッシング枠に分かれてそれぞれ限度額が決められ、その範囲で利用可能な形式となっています。例えば、クレカ契約時にショッピング枠が50万円、キャッシング枠が30万円で承諾されたとします。従来であれば合計で80万円の利用が可能でしたが、近年では2つの枠を同一と計算する方式を採用する会社も出てきました。 この場合、キャッシング枠が30万円あったとしても、すでにショッピング枠で30万円使ってしまっていたらキャッシング枠は20万円となります。こうした計算方式を採用している場合もあるので注意しましょう。

限度額と利用限度額の違い

限度額と言っても大きく2つの意味合いがあります。【限度額】と言った場合、前の項でも説明した“最大限度額”を指すのが一般的です。これは、それぞれの金融機関でカードローン商品ごとにあらかじめ設けられたMAX借入額のことです。いかなる場合でもこれ以上の金額が審査で承諾されることはありません。

限度額の中でも【利用限度額】と言った場合、自分が実際に借りることができる借り入れ可能額(融資してもらえる金額)のことを指します。

これらの2つの意味合いがあることからも、「ホームページ上で謳われている最大限度額までならいくらでも借りることができる」と思っていた方、これは大きな間違いであることに気付くかと思います。

また、カードローンを選ぶ際に、「最大限度額が大きいから利用限度額も比例して多くなるだろう」と考える方も少なくありません。しかし、利用限度額を決める審査基準は、最大限度額とは一切関係ありません。そのため、最大が1000万円でも500万円でも、利用限度は同じ50万円という場合もあります。

金融機関のサイトの中には、最大限度額のことを「ご利用限度額」という言葉を使っているケースも見受けます。その場合、いずれにしても最大限度のことを言っているのか利用限度のことを言っているのかを判断する必要があります。

次は、カードローンキャッシングに申し込んだ際の、初回の利用限度について解説します。

初回の(利用)限度額はいくらぐらい?

カードローンに申し込むと、審査によって初回の利用限度額が決められます。なぜ初回という言葉をあえて使うかというと、限度額は利用に応じてどんどん増えていく特徴があるためです。最初はもちろん誰でも信用がありませんので、年収がいくらよくとも低めに設定されます。多少年収条件の影響はありますが、住宅ローンや自動車ローンなどの高額融資の審査ほど重要視されません。年収200万円の人も年収500万円の人もさほど変わりません。

そんな中、初回限度の決定で重要となる審査基準は、【申込者の個人情報と信用情報】などです。審査基準については次の項でも詳しく解説しています。

さて、初回限度はどのくらいに決められるのでしょうか。金融機関によっても基準は異なりますが、一般的に100万円以上の限度額が与えられることはそうそうありません。50万円以下の承諾がほとんどと言ってもいいでしょう。

審査があまり厳しくないのも“融資金額が少ない”ということが理由です。もし、50万円を利用したとしても、すぐに50万円をまとめて用意しなくてはいけないわけではありません。返済方法は分割払いのため月々数千円~2万円程度です。そのため、年収が少なくとも毎月安定した収入があれば審査に通りやすいと考えられます。

しかし、増枠ともなると年収条件や総量規制の条件が大きく関わってきます。それについてもあとで詳しく解説します。

(利用)限度額はどうやって決まるのか?

キャッシングの審査基準は金融機関によってもマチマチです。しかし、どのようなポイントが審査で重要とされるのかは、ほとんどの金融機関で同じです。では、どのようなことが注目されるのか見てみましょう。

  • 勤務状態(勤続年数、役職、年収など)
  • 年間返済額
  • 遅延などの金融事故
  • 総量規制

審査にはさまざまな項目がありますが、比較的重要とされる項目は上記の通りです。

くどいようですが、勤務状態における年収は多いか少ないかよりも安定した収入を見込めるかどうかによって“返済能力”が判断されます。そのため、勤続年数が多いことや役職の高いことなども安定の基準としてプラス評価となります。

安定した収入に加え、年間返済額も重要です。年間返済額とは、年収に対しどのくらいの割合が返済に利用されているのかを見るためのものです。たとえ収入が多くとも、年収に対する返済率が高ければ、審査でマイナス評価となります。

また、返済遅延が個人信用情報機関の共有情報で発覚した場合、ほぼ審査には通過できません。

消費者金融の場合、総量規制(そうりょうきせい)が年収と大きく関わります。総量規制とは、「年収の3分の1以上を個人融資してはいけない」という法律です。これは、消費者金融などの貸金業者向けに発足された法律(貸金業法)なので、銀行は対象ではありません。

この場合、各金融業者の借り入れが年収の3分の1までOKという意味ではありません。借り入れが複数の金融機関におよぶ場合、すべての借入額が対象になります。中には、「他社からの借り入れをだまっていればいい」と考える方もいるでしょう。しかし、借り入れや返済状況は、個人信用情報機関(CICなど)の情報がネットワークで共有されているため、すべてが筒抜けです。嘘の申告をした場合でもすぐに発覚してしまいます。もし発覚してしまうと、その時点で審査落ちとなるので大変危険です。

では、次に利用限度額を、具体的に計算してみましょう。

キャッシングではいくらぐらい借りられる?

前述した総量規制によって、銀行と消費者金融では多少利用限度の計算が変わります。例えば下記のような具体例を挙げて考えてみましょう。

年収180万円の人がすでに他の金融機関で50万円の借り入れをしていたとします。さらに、消費者金融に30万円の依頼をしたとします。この場合、総量規制に引っかかるため審査に承諾されません。なぜなら、年収180万円の3分の1にあたる60万円が借り入れのMAXとなるためです。そのため、最大でも10万円の融資しか受けることができません。

それに対し銀行の場合、総量規制の対象ではないため、年収の3分の1を超える利用限度が与えられることもあります。上記と同じ例で年収の50%が承諾された場合、90万円の利用限度が適用されます。ただし、すでに他の金融機関で50万円の借り入れをしていた場合、差し引いた40万円までの利用限度の承諾が可能です。

また、専業主婦や年収のない方はどのくらいの限度額が得られるのでしょうか。総量規制の対象となる消費者金融の場合、単純に年収ゼロに3分の1をかける計算となりますので、利用限度額もゼロということになります。銀行でも専業主婦への融資は認められないとするケースも多くあります。しかし、銀行によっては10万円~30万円程度を上限に融資可能とする場合もあります。ただし、配偶者の収入条件の提示が求められることもあります。

(利用)限度額を増枠する方法

カードローンのキャッシング利用限度額は増額することが可能です。手段として2つの方法が考えられます。

  • 金融機関から増額案内されるケース
  • 利用者が増額を依頼するケース

金融機関にとって増枠は売り上げアップの手段のひとつです。審査はお金を貸すことの制限がメインと考えられがちですが、信用ある人にはお金をどんどん貸したいのが本音です。

増枠可能と判断された優良者はリストアップされます。増枠の案内は、基本的に電話連絡によって行われますが、メールや郵送などで案内される場合もあります。

また、利用者が増額を依頼する場合、正式な審査が必要です。利用実績、信用情報、個人情報などが再審査されます。

利用実績は、自社の利用実績が確認されます。金融機関によっても異なりますが、過去3か月から半年くらいの借り入れや返済などの実績が照合されます。【信用情報】は、他社の新たな金融トラブルや、新たな借り入れ状況が照合されます。【個人情報】は、個人情報の変更はないかが照合されます。また、一度も借り入れがない場合は増枠の対象にはなりません。

金融機関が増枠を勧めるケースでも審査があります。しかしその場合、審査に落ちることはほとんどないと言われています。

審査結果は、当日中に伝えられることがほとんどです。中には1時間以内で回答が得られるケースも少なくありません。しかし、金融業者によっては最長で数週間かかるケースもあります。

一般的に、増枠の相場は10万円と言われています。多くとも30万円程度が上限と言われています。実績に基づき、少しずつ様子を見ながら限度をアップしていくスタイルです。つまり、利用度の高い常連顧客に対して優遇される特権とも言えるでしょう。

増枠の審査に通りやすくする方法

増枠する上で、より審査に通りやすくするための方法を紹介します。限度額を上げるためには年収が重要です。自分ができる範囲で年収を上げることで、審査の際に非常に有利になります。副業などを増やしたり残業を増やしたりなどの努力で収入を増やせば、審査が通りやすくなる可能性があります。

他にも、現在利用していないローンは解約するのも有効です。ローンカードは持っているだけで与信枠というものが与えられています。現在1円もお金を借りていなかったとしても、将来的に借りるかもしれないと判断されて増枠の審査に落ちる可能性があります。

例えば、他社の借り入れ枠と増枠したキャッシング枠の合算が年収の1/3を超えてしまったとします。いつか利用者が借り入れ枠を最大利用した場合、総量規制に違反してしまいます。それを未然に防止するための対策として、実際に借り入れしている金額ではなく借り入れ枠に基づき審査を行っています。

キャッシング枠がどのくらいあるのかは意外と忘れているものです。その場合、個人信用情報機関で確認することが可能です。またクレジットカードの場合、知らないうちにキャッシング枠がついていたというケースもあります。その場合、キャッシング枠を消去することも可能です。ちなみにショッピング枠は総量規制の対象ではありませんので、そのまま利用しても審査にあまり影響しません。

(利用)限度額を上げることのメリットデメリット

利用限度額を上げておけば、急な出費など何かあったときにも安心です。しかし、増枠は良いことだけではありません。そこで、メリットとデメリットについてまとめてみました。

メリット

  • 利息の引き下げ

キャッシングは、“利息制限法”で定められた上限金利に基づき金利が決められています。利用限度が100万円以下の場合には“上限金利18%”、100万円超の場合には“上限金利15%”という具合です。これ以上の金利を請求する金融業者があれば、それは明らかに違反です。また、増枠の際に金利の引下げを希望することが可能です。過去の実績が問題ない方であれば優遇される可能性が高いようです。

デメリット

  • 増枠は申し込み回数1件として扱われる
  • 増枠依頼した場合、資金用途書類を提出が必要
  • 利用限度が上がると金遣いがあらくなる

増枠の依頼は、審査に申し込むのと同じです。つまり、個人信用情報機関の申し込み情報に記録されてしまいます。申し込み情報は、最大半年間記録に残ります。短期間に数社のローンなどに申し込んでしまうと、“申し込みブラック”と言われる対象になってしまいます。その判断は金融機関によってもマチマチです。一般的に、“1か月に4件以上”のローンに申し込んでしまうと対象者扱いとなってしまう可能性があります。そうなると、記録が残っている期間内に他のローンに申し込んだ際、不利となってしまうので注意が必要です。

キャッシングとその限度額まとめ

キャッシングと限度額について解説しました。最後にもう一度要点をまとめてみましょう。

  • キャッシングの限度額は審査で決定する
  • 銀行と消費者金融では、利用限度の計算方法が異なる
  • 増枠は、申込者が依頼する場合と金融機関から案内されるケースがある
  • 増枠は、金利引き下げのチャンス

以上のような点を参考に、ムダなく新規や増枠などの申し込みをしましょう。また、ついつい勘違いしてしまいがちなのが、“利用限度額が多くなると自分の財産が増えたように錯覚してしまうこと”です。キャッシングによって引き出せるお金は自分の持ち金ではありません。それを忘れてどんどんお金を引き出してしまうのは、多重債務へのきっかけにもなり得ます。

1社では足らずに2社3社と複数の金融機関から借り入れしてしまい、気づいたときには大きな負債を抱えていたという大きなリスクを伴います。そうならないためにもお金を借りているという認識と返済総額をしっかり把握し、上手に利用することが重要です。

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